つかの間の・・・

昼過ぎまでの用事も終わり、ビールを飲んでつかの間の幸せを
味わおうかと頭では考えていたが体は釣道具を車に詰め込み車を走らせていた。
今日は一人での釣行。ゆっくり釣仕度を整える。
春以来の川なので、どうなのかなと思いながら毛鉤を落としてゆく。
案の定ハヤの猛攻にいらいらしてくる。
とりあえず一服入れ、流れの流芯に毛鉤を入れる。
ギラ、ビッシ!
今までとは確実に違う感触にほっとする。
ネットに納まったのは、この川らしい体高のある綺麗な山女魚
少しだがハッチも始まったようだ。
次の流の白泡の中に毛鉤を放り込むと
さっき釣った山女魚より大きな山女魚が顔をだす。
薄暗くなり始め最後の堰堤に辿り着く。
いつもは反応の無い堰堤に毛鉤を落とすと
素直に毛鉤をくわえる。
そしてライズ・・・
少し誘うと毛鉤に飛びついてくる。


ふと空を見上げると青白い月
煙草に火をつけつかの間のParadiseの余韻に浸る・・・